
個人型確定拠出年金(iDeCo)と企業型確定拠出年金(DC)と確定給付企業年金制度(DB)って何がどう違うの??
分からなかったので調べてみました。
iDeCoは以前の記事で少し触れているのでそちらも参考にしてもらえれば嬉しいです。
拠出=掛金と覚えると分かりやすいですね。
個人型確定拠出年金(iDeCo)とは?
iDeCoとは、日本政府が創設した個人向けの年金制度。
これは日本の少子高齢化に伴う問題を解決するために導入された、自己資金による老後の資金準備を奨励する政策です。
iDeCoへの加入は20歳から59歳(政府は延長を検討している)までの間で可能であり、毎月一定の金額(最低5,000円から)を積み立てることで、将来の安定した生活資金を確保することができます。
- メリット
- ・所得税、住民税がお得
・運用中に発生する利益は非課税
・退職一時金の受取りが1,500万円まで非課税
(※掛け金を30年間積み立て給付金を一括で受け取る場合)
- デメリット
- ・原則60歳まで引出しNG
・運用結果によっては受取金額が減ることもある。
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加入できる方
- 20歳~59歳までのほとんどの方
- 自営業者、公務員、専業主婦(夫)、会社員のそれぞれで掛金の上限が違うので注意。
加入できない方
- 海外に住んでいる人
- 国民年金保険料を払っていない人
- 国民年金保険料の免除・納付の猶予を受けている人
- 農業者年金に加入している人
注意
年末調整・確定申告の時にはiDeCoの申告を必ず行ってください。
実際に掛け金が全額控除対象となるので、年末調整時の還付金額も大きくなる可能性が高いです。
企業型確定拠出年金(DC)
企業型確定拠出年金(DC)=Defined Benefitの略。
会社が掛金を毎月積み立て、従業員(加入者)が対象となる金融商品の中から商品を選び、年金資産の運用を行うという制度です。将来受け取る年金の額は運用成果により変動します。
- メリット
- ・企業が掛金を負担してくれることもある。
・手数料は会社負担。
・運用で得た収益はすべて非課税(通常20%かかる)
・一時金を退職金として受け取ることができる
・マッチング拠出可能 ※従業員が掛金を拠出して上乗せ可能。その分は全額所得控除対象。
- デメリット
- ・原則60歳まで引出しNG
・運用結果によっては受取額が減ることもある
・証券会社によっては運用したいと思える銘柄がない。
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確定給付企業年金制度(DB)
あまり知られていないのが確定給付企業年金制度。
こちらは会社が拠出・運用・管理・給付までの全ての責任を負う企業年金制度です。
ですが、企業業績や運用環境の悪化時等に企業側の負担が大きい制度の為、導入している会社が徐々に減少しているようです。
- メリット
- ・会社が倒産しても給付額は保証される
・企業側が運用※リスクは企業が負う
・運用で損益が出た場合、企業側が補填
- デメリット
- ・原則60歳まで引出しNG
※条件を満たせば退職一時金としてもらう事も可能
・将来受け取る厚生年金の受給額が減る
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DBは2種類ある
規約型
生命保険会社・信託会社等が管理・運用・給付をしてくれる。
基金型
企業年金基金が管理・運用・給付をしてくれる。


まとめ
メリット | デメリット | |
個人型確定拠出年金(iDeCo) | 所得税・住民税がお得 利益は非課税(通常20%かかる) 一時金の受取りが1,500万円まで非課税 |
60歳まで引き出しNG 受取額が減ることもある |
企業型確定拠出年金(DC) | 企業が掛金負担 利益は非課税(通常20%かかる) 企業が掛金の拠出・運用・管理・給付まで行う 一時金を退職金として受け取ること可能 マッチング拠出可能 |
60歳まで引き出しNG 受取額が減ることもある |
確定給付企業年金制度(DB) | 給付額は保証される 企業側が運用 ※リスクは企業が負う 運用で損益は企業側が補填 |
将来受け取る厚生年金の受給額が減る 60歳まで引き出しNG |
iDeCoは本人の意思で運用可能ですが、DCとDBは会社側の都合もあるので難しいところ。
個人の生活など様々な理由もありますので、無理にとは言えません。
ですが、将来の事を考えて早めの対策をしましょう。