
個人型確定拠出年金(iDeCo)と企業型確定拠出年金(DC)と確定給付企業年金制度(DB)って何がどう違うの??
分からなかったので調べてみました。
iDeCoは以前の記事で少し触れているのでそちらも参考にしてもらえれば嬉しいです。
拠出=掛金と覚えると分かりやすいですね。
目次
個人型確定拠出年金(iDeCo)とは?
iDeCoは、国が創設した個人型年金制度。
少子高齢化の為に国が『老後の資金は自分たちでなんとかしてね~』と打ち出された政策のようです。
加入できるのは20歳~65歳まで。
毎月決まった金額を(最低金額5,000円から)積み立てていきます。
- メリット
- ・所得税、住民税がお得
・運用中に発生する利益は非課税
・退職一時金の受取りが1,500万円まで非課税
(※掛け金を30年間積み立て給付金を一括で受け取る場合)
- デメリット
- ・原則60歳まで引出しNG
・運用結果によっては受取金額が減ることもある。
加入できる方
- 20歳~59歳までのほとんどの方
- 自営業者、公務員、専業主婦(夫)、会社員のそれぞれで掛金の上限が違うので注意。
加入できない方
- 海外に住んでいる人
- 国民年金保険料を払っていない人
- 国民年金保険料の免除・納付の猶予を受けている人
- 農業者年金に加入している人
注意
年末調整・確定申告の時にはiDeCoの申告を必ず行ってください。
掛け金が全額控除対象となるので、年末調整時の還付金額も大きくなる可能性が高いです。
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企業型確定拠出年金(DC)
DC=Defined Benefitの略。
企業が掛金を毎月積み立て、従業員(加入者)が対象となる金融商品の中から商品を選び、年金資産の運用を行うという制度です。将来受け取る年金の額は運用成果により変動します。
- メリット
- ・企業が掛金を負担してくれることもある。
・運用で得た収益はすべて非課税(通常20%かかる)
・一時金を退職金として受け取ることができる
・マッチング拠出可能 ※従業員が掛金を拠出して上乗せ可能。その分は全額所得控除対象。
- デメリット
- ・原則60歳まで引出しNG
・運用結果によっては受取額が減ることもある
・証券会社によっては運用したいと思える銘柄がない。
確定給付企業年金制度(DB)
会社が拠出・運用・管理・給付までの責任を負う企業年金制度です。
企業業績や運用環境の悪化時等に企業側の負担が大きい制度の為、導入している会社が徐々に減少しているようです。
- メリット
- ・会社が倒産しても給付額は保証される
・企業側が運用※リスクは企業が負う
・運用で損益が出た場合、企業側が補填
- デメリット
- ・原則60歳まで引出しNG
※条件を満たせば退職一時金としてもらう事も可能
・将来受け取る厚生年金の受給額が減る
DBはさらに二種類
規約型
生命保険会社・信託会社等が管理・運用・給付をしてくれる。
基金型
企業年金基金が管理・運用・給付をしてくれる。


まとめ
メリット | デメリット | |
個人型確定拠出年金(iDeCo) | 所得税・住民税がお得 利益は非課税(通常20%かかる) 一時金の受取りが1,500万円まで非課税 |
60歳まで引き出しNG 受取額が減ることもある |
企業型確定拠出年金(DC) | 企業が掛金負担 利益は非課税(通常20%かかる) 企業が掛金の拠出・運用・管理・給付まで行う 一時金を退職金として受け取ること可能 マッチング拠出可能 |
60歳まで引き出しNG 受取額が減ることもある |
確定給付企業年金制度(DB) | 給付額は保証される 企業側が運用 ※リスクは企業が負う 運用で損益は企業側が補填 |
将来受け取る厚生年金の受給額が減る 60歳まで引き出しNG |
iDeCoは本人の意思で運用可能ですが、DCとDBは会社側の都合もあるので難しいところ。
どちらもない場合はiDeCoに加入し、老後資金の為に早めに準備しましょう。